技術書典6に出展します
兵庫県警がJavaScriptのループ処理を使ったブラクラを貼った人を不正指令電磁的記録供用の疑いで家宅捜索や補導した問題が連日話題になっていますね。
元Wizard Bibleを主宰されていたIPUSIRONさんと一緒に、技術書典6でサークル「ミライ・ハッキング・ラボ」で出展して同人誌を販売します。技術書典6は2019年4月14日(日)11:00〜17:00に池袋サンシャインシティ2F 展示ホールDにて開催されます。
サークル名は私のTwitter IDであるミライハックとIPUSIRONさんの最近の著書である『ハッキング・ラボのつくり方』を合体させた名前になっています。またSTEINS;GATEも意識しています。サークルメンバー(ラボメン)はラボメンNo.001の狂気のマッドサイエンティストIPUSIRONさんとラボメンNo.002の私です。会場での配置は【え04】です。
IPUSIRONさんはBadUSBの本を出す予定です
IPUSIRONさんはBadUSBを扱った薄い本を出す予定です。薄い本といっても現時点で100ページを既に超えている本格的な内容になっています。USBメモリを差し込むだけでコンピュータの情報を抜き取られたり管理権限を奪われるBadUSB。先日実物を見せてもらいました。BadUSBの技術的バックグラウンドを解説した類書は日本語圏ではほとんど無いそうで期待が持てます。
今さらBadUSBと思われるが、英語圏でなかったり、デバイスが違ったりすると泥臭い作業がある。実際に手を動かしながら検証して色々とわかった。こういったことも体験してもらうように詳細に書いている。ハッキング・ラボの連動できる内容もたくさん入れる予定。現段階で100ページを超えた😅 #技術書典 pic.twitter.com/xrZf1vjk0k
— ipusiron@『暗号技術 実践活用ガイド』 (@ipusiron) 2019年3月6日
私は不正指令電磁的記録供用問題について書きます
私の方はWebセキュリティをテーマとして当初はセキュリティチェックや診断に使える便利なツールを紹介していく薄い本を書こうと思っていたのですが、昨今のCoinhiveや兵庫県警を巡る報道を見ていてもっと自分に適したテーマがあるのではと思いました。不正指令電磁的記録供用問題です。
同じサークルの中に不正指令電磁的記録供用の容疑で家宅捜索と略式起訴を受けたメンバーがいるので、まずIPUSIRONさんにインタビューを申し込んだところ快諾してくださいました。Wizard Bible問題はなぜ起きて、どのように推移していったのか。インタビュー、ソースコード、時系列一覧、新資料などネットには出ていない情報も記載しながら真相に迫っていこうと思います。Coinhiveや兵庫県警の問題も採り上げます。また海外ではどのような事例があるのか(非欧米圏含む)を比較検討していこうと思います。不正指令電磁的記録供用問題を回避する世界線はあり得たのか辿っていきます。
ペネストレーションテストのあり方やサイバーセキュリティのあり方も考察していきます。印刷所に出すまで残り1ヶ月を切ったところでどこまで完成度を高められるか頑張ります。当日にはBadUSB本も含め見本も用意する予定です。私とIPUSIRONさんの2人同時または交代で売り子をやります。私やIPUSIRONさんに会って話したい方もお気軽においでください。
近況
明日は3月11日ですね。私はいま福島第一原発20キロ圏内ツアーのガイドをやっています。今日も1人ツアー参加者の方を浪江町や富岡町の廃炉資料館などをご案内しました。先月は福島第一原子力発電所にも行ってきました。原発事故や放射線の影響については様々な議論があります。その中の視点の1つとして20キロ圏内や福島第一原発を直に見学してみると更に議論や視野が広がるのではと思っています。
何事も巡り合わせ。巡り巡ってそれが誰かの幸せとなるよう頑張ります。
相馬市でなければ、ミライ・ハッキング・ラボは誕生しなかったでしょう。また、関西にいたら、同人誌を出すことはさらに先になっていたと思います。人生どう転ぶかわかりませんね😀
— ipusiron@『暗号技術 実践活用ガイド』 (@ipusiron) 2019年2月5日