震災以来初の海開き
今年相馬では震災以来初の海開きが行われました。今まで原則禁止されてきた海水浴が解禁!ということで私もさっそく今日海水浴&写真撮影に行ってきました。相馬の海開きについてはネットで安全性を懸念する仄めかし投稿が多数あるのですがその点は最後に触れます。
私の家から原釜尾浜海水浴場までは約6.8km。免許を持っていないので自転車で行ってきました。この一面のソーラーパネルが見えてきたら海が近いしるしです。震災以来、福島県沿岸では各所にメガソーラーが設置されて原子力に依存しない社会を目指しています。
原釜尾浜海水浴場に到着。おお、みんな泳いでいる!(感動)
こちらは相馬市のパンフレットに載っていた震災直後の様子です。中央の三角形の建物(監視塔)は当時のまま使われています。
海水浴客は全部で70人くらいといったところでしょうか。小さい頃は砂浜を埋め尽くすくらい人がいた記憶があるので、だいぶ規模は小さいですが海水浴ができるほど復興したのは大きな一歩だと思います。
私もスマホを片手に持ちながら海に入りました。ひんやり冷たかったです。東北の海では8月に入るとだいぶ海水が冷たくなります。
私はカナヅチのためあまり泳げず、半身を海水に浸けながら海水浴をしている人達を見るのが楽しかったです。
海水浴といえば海の家。海の家でかき氷とトウモロコシを食べました。店員さんがオーダーを間違えてかき氷を2つ持ってきてしまって「お代を返します」と言われたのですが、「頑張って食べます!」とそのままかき氷2個を食べました。正直かき氷は味が薄くて2個分食べるのがキツかったですが、醤油味のついたトウモロコシは絶品でした。
相馬の海をα7Ⅲで撮影
相馬の海をα7Ⅲで撮影してみました。
原釜尾浜海水浴場を抜けて相馬の松川浦に来ました。
太陽の日差しが海で反射して白銀のように輝いていました。
今日は釣りをしている人が多かったです。
出航を待つ漁船。
進水を待つ漁船。相馬の漁船は多くが震災後に造られた新型漁船です。
港湾工事もだいぶ少なくなり大きな防潮堤もできました。復興は着実に進んできています。
相馬の海開きの危険性についての仄めかし
これはもう地元では切実な問題になっていますが、相馬も含め福島の海が危険だとする風評被害が後を絶ちません。その大部分は「危険なのでは」という仄めかしの形態をとっています。例えばTwitterでちょっと検索しただけでも以下のようなツイートがありました。
福島第一原発の汚染水タンクがいっぱいになって海に垂れ流し...そこで「安全祈願」し海水浴を楽しむと..😱https://t.co/0xFPdJNp98
— Nemesisネメシス (@zodiac0088) 2018年7月5日
海の家8年ぶり設置、21日に海開き 相馬の #原釜尾浜海水浴場 #Fukushima #福島 #原発 #放射能 #被曝 #海の家
透明度良好8年ぶり海開きへ 相馬・原釜尾浜海水浴場
— Lady (@si007008009) 2018年7月6日
県内ニュース 福島民報 https://t.co/P4UHrWmegO
★透明度や油膜の有無を確認…←んなことは常識中の常識(笑)。
この場合、問題は放射線量でしょう。#福島県 #原発事故 #原発
震災前と同程度らしいけどさ、信じられないな、私はね。
福島第一原発から日々海に放射物質垂れ流してるのに、本当に今、実際はどうなってるのかね?歴史的に、後で実は、あの時こうこうこうでしたってのが多いからね。放射能が怖いのは、遺伝子が壊されるからね。
— 村山岳 Takeshi Murayama (@takeshimurayama) 2018年7月21日
■津波被害の海水浴場 8年ぶり海開き 福島 相馬 | NHKニュース https://t.co/3uVtJ8ImHK
#フクシマ☢惨事:
— Fukushima☢Watch (@yuima21c) 2018年7月22日
海洋放射能汚染状況にまったく触れない異常事態‼️😡
相馬の海水浴場で8年ぶり海開き|NHK 福島県のニュース https://t.co/bJBfDd2wMH
海外「福島で海開き?まだ放射能だらけだぞ!?」原釜尾浜で8年ぶりの海開きに外国人ドン引き・・・ https://t.co/smrnAXMhMz東日本大震災の津波で大規模な被害を受けた福島県相馬市の原釜尾浜海水浴場が21日、8年ぶりに海開きした。県南部のいわき市で3カ所再開されたが、県北部では初めて。
— Hikaru 星 光一 (@utopia_star) 2018年7月27日
福島県沖の魚から放射能が検出されているにも拘わらず海開きしてしまう相馬市の神経を疑いたくなります。たとえ子供たちが被曝しても少量なら直ちに健康に害は出ないとでも考えているのでしょうか。将来を抱える子どもたちに対し無責任。政府は増え続けるトリチウム汚染水も海に流すと言うのですから。
— 竹野内 守 (@Takenouchi_Save) 2018年7月31日
仄めかしについて思うこと
福島第一原発事故の長期的な影響について様々な議論があります。また1人1人は善意と心配の気持ちでツイートされているのだと思います。しかしそのどれもが具体的な根拠やデータが無くあくまでも想像です。危険性を指摘するならば何らかのデータや根拠が必要ではないでしょうか。
福島県では過去に何度も水産物の放射線モニタリング検査を行っています。しかし近年の検査では基準値を超える放射線は検出されていません。最新の2018年7月に行われた検査では基準値を超える放射線が検出された海洋の水産物は0件でした。
1つ1つは素朴な疑問による小さな仄めかしであっても、それが沢山積み重なると福島の産業に打撃を与え仕事を失わせてそこに住まう人々の生活を苦しめ場合によっては死に追い込むことになります。風評被害で離職したり生活苦で自殺したりされた人の話も地元ではけっこう聞きます。冷静で正確な議論をするためにも、危険性を懸念される方は仄めかしではなく何らかの根拠やデータを示して頂ければ幸いです。そこから議論を重ねていきましょう。
仙台の七夕祭り
そんなこんなで海水浴を楽しんできました!8月6日〜8日は仙台の七夕祭りですので、そちらも行ってきます〜!( ^ω^ ) 日焼けが痛い…。