ニックネームは個体識別に死活的に重要
サイバーメガネです。
ニックネームは個体識別に死活的に重要ですね。大きな会社だと「齊藤さん」が沢山いるので、その中で効率的に相手を見つけるには普段からニックネームが使われる文化であった方が便利です。
また、その人をニックネームで呼ぶ環境があると、その人のパーソナリティもニックネームに応じて徐々に変化していきます。良い面と悪い面がありますが。
そんな私のニックネーム・あだ名を思いつき限りで振り返ってみました。まさに「君の名は。」な世界。
たかたん
小学校〜中学校の頃のあだ名は「たかたん」。「貴義」だから「たかたん」。
後輩からも「たかたん」と呼ばれていました。
オヤジ
今でこそ身長は170cmくらいで止まっているけど(太っていたときは171cmあった)、小学校〜中学校の頃は発育が早い方で身長もクラスで3番目くらいに高い方だったので「オヤジ」とも呼ばれていました。
中学1年〜2年はテニス部だったのですが、テニスの練習が終わった後に校庭の蛇口でみんなでのんびり語り合う「憩いの会」という会合を発足させたので、さらにオヤジと呼ばれるようになりました。先輩からラケットで顔を殴られるなどのイジメが酷かったので中3年には美術部に移籍。
座長・団長
中学2年生〜中学3年生の頃に、劇団「ROMAN座」を発足させて、20人くらいのメンバーが集まりました。
中学の文化祭で「帝都物語・大東亜編(満州国編)」などを上映。そこで座長や団長と呼ばれるたこともありました。
選挙で落ちたヤツ
中学2年生の時に生徒会長選挙に立候補しました。
「代議委員会の招集」「いじめ対策会議の設置」「ウズベキスタンとの文化交流」などの革新的な公約を掲げたのですが、このままではヤバいと思った先生方がサッカー部のキャプテンを対抗馬として擁立。一気に形勢が不利となり200票対400票くらいで落選しました。
そこで私のことを知った人々(特に中三の先輩)からは「選挙に落ちたヤツ」で有名になりました。
ルーム長
相馬高校では理数科という40人くらいの進学クラスにいたのですが、そこで3年間ホームルーム長(学級委員長)をやることになりました。
私はやりたくなかったのですが、毎回投票で私が選ばれて3年間ずっと続けることに。それで「ルーム長」と呼ばれました。私に人望があったわけではなく、勉強以外の面倒事を引き受けてくれそうだから投票した人が多いです。
巨人の仁志
高校生クイズ選手権の東北予選で優勝して全国大会に出たとき、福澤朗アナウンサーから「相馬高校の齊藤君。キミは巨人の仁志選手に似ているね〜!」と言われました。
なぜかそれが「似ている!」と有名になって一部の人から「巨人の仁志」と呼ばれることになりました。
春蘭
高校の時にパソコン通信で使用していたハンドルネーム。埼玉県吉見町の彼女と遠距離恋愛していた彼女が好きな花が春蘭だったので、ハンドルネーム「春蘭」。
最初の頃は女性かと思われて、同じ時間帯にホストに接続していた人からよくTelegram(電報。今のTwitterのDMのようなもの)が届きました。みんなでオフ会をしていたときにも「春蘭」と呼ばれていました。
ディカプリオ
映画「タイタニック」がブームになって、埼玉の彼女と一緒に観たのですが、私が主演のレオナルド・ディカプリオに似ていると言われて、ディカプリオに。恋は盲目ですね。
それを友人に話すと笑われて、友人からも「ディカプリオw」「プリオw」と呼ばれることになりました。
偽善者
大学の友人だった女の子から。「あなたのような偽善者には絶対に負けない」と言われました。
軍国主義者
大学1年生の時、留学生が多いパンキョーのゼミ型講義で、当時(1998年)に話題になっていた小林よしのりの『戦争論』を発表しました。
その発表で私が日本の戦争を見直す動きが広がっているとして論点を挙げていったところ、留学生達から「中立じゃない」「戦争を肯定している」と激しく非難される形となりました。
留学生達とは一緒に上野の国立博物館に行ったり、ディズニーランドへ遊びに行ったりしていたのですが、その発表をきっかけに「日本の侵略戦争を賛美する軍国主義者」として抗議されることになりました。
カエル
大学2年生の頃に埼玉県で1時間5,000円で国語科の塾講師のバイトをしていました。坂戸と武州長瀬の校舎を担当。
武州長瀬校で顔がカエルに似ているというので、「カエル」「カエル先生」と呼ばれていました。
DOCTOR
インターネットのチャットルームを使い始めた頃に私がよく使っていたハンドルネーム。
パソコン通信を描いたドラマ「空と海をこえて」(1989年)が好きだったのですが、そこにはハンドルネーム「DOCTOR」という人物が登場するので使っていました。医師や博士に憧れて…という意味はあまり入っていなかったです。
インターネットでは「ドク」「毒」と呼ばれていました。そこで私を医師と勘違いして話しかけてきてくれた御殿場市のナースと仲良くなり、さらに博多の西南学院大学の学生と仲良くなり…。
九州(博多)に行ったときは本場の長崎ちゃんぽんを食べようと思ったのですが、どのお店が良いのか分からず、リンガーハットに入りました。
je_pense
1998年頃から私がYahoo掲示板で使っていたID。デカルトの「我思う、ゆえに我あり」のフランス語表記"Je pense, donc je suis"から取ったもの。
「ジュパンス」「ジュパン」「ジュパンちゃん」とも呼ばれていました。
竹中
衆議院選挙の時、八王子の民主党の選挙事務所を手伝っていたら、選挙参謀から「お前の顔、竹中平蔵にソックリだな〜!」と言われて、それ以後は事務所のみんなから「竹中」と呼ばれることになりました。
すごく尊敬できる人だっただけに、選挙参謀が覚醒剤所持容疑で逮捕されたときは衝撃的でした。
茶羽根
携帯電話の機種変更端末の配送のアルバイトをしていたとき、髪を茶色に染めていたので、上司の人からゴッキーの茶羽根っぽい色ということで「茶羽根」と呼ばれていました。
鷹
これもアルバイトをしていたときに、「貴義」なのでAV男優からもじって「タカ」「鷹」と呼ばれていました。
みらい管理人
2000年ころから「自由大学」という誰もが教授になって講義をアップできる学問サイトを運営していました。2002年頃に仮想都市を目指して「次世代情報都市みらい」に改名。
その管理人だったので、ハンドルネームは「みらい管理人」にしました。mixiが登場したときにも「みらい管理人」。
faust
ほとんどのWebサービスでは英語IDの場合はfaust、既に取られている場合はdr_faustなどのIDにしていました。
ゲーテ『ファウスト』のファウスト博士から。あらゆる学問を究めたけれど満たされず、悪魔メフィストフェレスを召喚して契約を結び、若さを手に入れて女性と恋に落ちるエピソードから。
開発者
mixiがブームになっていた頃に自社でもSNSを作りたいという話が出ていました。OpenPNEのようなオープンソースを使うのではなく、自社開発でモバイル特化型(当時はガラケーしかなかったのでガラケー専門SNS)でという方向性が決まり、当時社内にはエンジニアが私1人しかいなかったので1人でフルスクラッチでSNSを開発しました。
「日記を投稿したら一覧ページも必要だよなー」「足跡ってこんな感じで相互に記録させればいいのかな」「コミュニティの所属情報はどうしよう」「初期状態でデフォルトの公式のお友達を設けた方がいいかな」などmixiのモバイル版を見ながら、エイヤーと見よう見まねで企画を考えて開発していきました。
当初はスモールスタートで徐々に会員数を増やして…と考えていたのですが、そのサービスのプレスリリースを出したらヤフーのトップページ(ヤフートピックス)で紹介され、想定より遙かに多い初期会員でスタートすることになりました…(^_^;) 毎日会社に泊まったり、タクシーで帰る日々が。
サービスインした後は、「開発者」というニックネームで参加して、ユーザーが報告する不具合や要望に対応していました。数日後には私の「開発者」がそのSNSで一番友達が多いアカウントになりました。毎日遅くまで頑張っていたな…。
miraihack
2007年4月に日本でTwitterが紹介されたときに真っ先に登録したけど、faustなどのメジャーなIDは既に取られていました。
そこで「みらい管理人」と「ハック」「ソウルハッカーズ」をもじって、miraihackというIDを取ります。いくつかの会社ではこのIDで呼ばれることになりました。
t_saito
会社のメールアドレスの @ マーク以前がt_saitoであったため、「t_saito」というニックネームになったこともありました。
読み方は「ティーサイトー」。
障害時のさいとーさん
会社では普段は魚が死んだような眼でモニタと睨めっこしながら、頑張れば20分で終わりそうな仕事を8時間掛けてやっていたのですが、サービス障害時にはテキパキと動く私の姿が対照的なようです。
「齊藤さんは障害の時には輝いていますね」「惚れた」などと言われて、「障害時のさいとーさん」と呼ばれるようになりました。
勤怠メールのさいとーさん
全社員が受信する勤怠メールに私がよく「寝坊したので出勤が遅れます」「胃が痛いので本日は欠勤させて頂きます」など頻繁にメールを送って会社の勤怠秩序に挑戦し続けていたので、「勤怠メールのさいとーさん」と呼ばれていたこともありました。
複数のエンジニアの齊藤さんがいて誰のことか分からないときは、「勤怠メールによく登場する方の齊藤さんです」と個体識別に使われました。
netcraft
2003年頃に取得したはてなID。netcraftというサイトを見るのが好きだったので、netcraftというIDで取得しました。
はてなでは、「ネットクラフト」「ネックラさん」と呼ばれていたりしました。
サイバーメガネ
はてなで私の実写アイコンが批判されて、「山本一郎氏の実写アイコンはOKなのに私の実写アイコンがNGな理由が分からない」という記事を書いたら更に炎上しました。
そこでサイバーメガネの写真をアップしたところ…。
ニックネームって大事ですね!
おまけ・はてな村とネットの権威
なだいなだ『権威と権力』が名著だけど、権力とは相手に言うことを聞かせる力。権威とは相手の言うことを聞こうかなと思わせる作用。
— 齊藤貴義@技術書典8 (@miraihack) 2017年2月24日
権威は思考や判断のアウトソーシングでもある。特に専門性が高い現代社会において。「病気かなと思ったら自分で判断せず医師に診てもらった方がいい」も権威の作用
露骨に「権威などいらん」と言っている人もいるけど、権威に思考をアウトソーシングせずに生きていくことは現代では不可能と思った方がいい。ネット社会においても。もちろん権威も時として判断を間違えるから正確性を全てカバーは仕切れず、それを自分で調べようとする視点も大事だけど。
— 齊藤貴義@技術書典8 (@miraihack) 2017年2月24日
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